深く息をするように整う香り 〜アトラスシダー
こんにちは。フランス式メディカルアロマをベースに、心と身体のセルフケアを提案しているmagnoliaです。
新年度が始まって早くもひと月がたとうとしています。
春は気温が上がり、たくさんの花が咲き大好きな季節なのですが、
昔からなんとなくふわふわとして地に足がつかない感じがすることがあります。
レッスンの準備もあるのに、ぼーっとしていられない・・・。
そんなとき、「鉛筆の芯のような香りがする」といわれるアトラスシダー精油が浮かびました。トリートメントオイルを作って塗ってみます。
アトラスシダーの基本情報
- 学名:Cedrus atlantica
- 科名:マツ科
よく、シダー(ヒノキ科)と一緒にされがちなのですが、違うものになります。 - 抽出部位:木部
- 抽出方法:水蒸気蒸留法
- 主な産地:モロッコ、フランス
成分分析と作用
アトラスシダー精油の主要な芳香成分には次のようなものがあります。
- セドレン類(α-セドレン、β-セドレン)
- アトラントン
- セドロール
これらの成分により、以下のような作用が期待されます。
精神面への作用(中枢神経系への働き)
アトラスシダーは「地に足をつける」ような感覚を与える精油。
忙しくて気持ちが散漫になりがちなとき、不安定な気分のときに、深く呼吸を促してくれます。
特に更年期やホルモンの変化によって気分の浮き沈みを感じやすい40代以降の女性におすすめです。
- 鎮静作用(セドロールによる):不安や緊張、不眠傾向の緩和に
- 抗不安・グラウンディング(セスキテルペン炭化水素類):心の安定を促す
身体面への作用
アトラスシダーは去痰作用があり、咳や痰が気になるときの芳香浴に最適。呼吸を深くしてくれるので、季節の変わり目や花粉の時期にも人気です。
また、リンパの流れを促すとされ、むくみやセルライトケアにも◎。トリートメントオイルに数滴加えてマッサージするのもおすすめです。
- 去痰作用(呼吸器系の不調に有用)
- リンパ循環促進(むくみ、セルライト対策に)
- 抗菌作用(特に空気清浄目的に芳香浴で)
活用レシピ
【むくみ・リンパドレナージュ向けボディオイル】
- アトラスシダー 2滴
- ジュニパー 2滴
- レモングラス 1滴
- 植物油(ホホバやファーナスなど)30ml
脚のマッサージに使用することで、リンパの流れを促進し、すっきり感をサポートします。
【睡眠の質を高めたい夜の芳香浴】
- アトラスシダー 2滴
- マンダリン 2滴
- ラベンダー・アングスティフォリア 2滴
深い呼吸を促し、安心感のある空間を作ります。
注意事項
- アトラスシダー精油は比較的穏やかな精油ですが、妊娠中の使用は避けることが推奨されます(特に妊娠初期)。
- 肌への使用時は、パッチテストをおすすめします。
- ケトン類を含まないため、神経毒性の心配は少ないとされていますが、長期・高濃度での使用は避けましょう。
まとめ
アトラスシダーは、森林のような深みのある香りで「自分自身の軸」を取り戻すサポートをしてくれる精油。感情の波が大きい時期や、環境の変化に揺れやすい時に、そっと寄り添ってくれる存在です。
香りを通して、心と体に「深呼吸する余白」をもちたいときにおすすめの精油です。
ぜひ、お店で香りを試してみてくださいね。
●店内ワークショップのご案内
店内では常時ボディ&フェイシャルオイルを作成していただくことができます。
気持ちやお悩みに合わせて、調合をご提案いたします。
10ml ¥1,650~
20ml ¥2,420~
(濃度や使用する精油の種類により料金が変わります。)
ご予約
❶Web予約 日時と【商品の購入】をお選びください

❷公式LINEでもご予約をお待ちいています
